中堅不動産開発のリスト(横浜市、北見尚之社長)は横浜市内に自社開発した住宅分譲地「リストガーデンダイヤモンドパーク」の街並みを3Dプリンターで再現した。住宅建築の3D設計データを使い、精巧な100分の1サイズの住宅模型を作って並べた。屋根の部分を外せば、間取りや室内から見た窓の位置、壁の色も確認できる。家具をどう配置するかなどのイメージを膨らませる顧客も多かった。模型の制作は外部に委託しコストは650万円程度。
不動産会社は物件が完成する前に販売契約を獲得する「青田売り」が基本。
「事前に精巧な模型で家や街並みのイメージを顧客に掴んでもらえる効果は絶大」(相沢毅クリエイティブプロデューサー)で、中心価格帯が4000万円前後の住宅は今秋に127棟が完売。「今後は全ての販売現場で3Dプリンターで造形した模型を使って営業したい」と強調する