不動産業にとって必要なことは、地域に認められる会社を作る事。
各地域の土地管理者に交渉し、その地域で仕事をしている建設事業者と共に家を作っていく。不動産屋が売買する土地は、その地域の一部でもあり、その土地の周りある環境や、住んでいる人々も大事な要素と言える。
地域に認められれば、個人の契約者だけではなく、外部から地域に入ってくる法人客や、個人契約者の姻戚関係などからも開拓の道が探れる。場合によっては公共施設や、地域の再開発など、広い範囲での大きな仕事に繋がるチャンスもあるのだ。
総合不動産事業グループのリスト株式会社は、地域密着を徹底し、地域住民向けの様々な催しの企画し、積極的に触れ合う機会を作るなど、地域に支持されるための手段を探っている。
社長の北見尚之氏は、「当社のターニングポイントにもなった上大岡駅前の再開発。私の地元でもあり、理解を得るために足を使って一軒ずつ家を周り、熱意を伝えるため真剣に話し合うよう心掛けました。そのおかげで、8年という短期間で事業を完了しました。地域密着を徹底した結果の成功ですね」と語る。
地域に認められることに注力した結果、事業の拡大に繋がったリスト株式会社。地域住民のための様々な企画は未だに継続し、世代を超えて支持される企業にもなっている。